疲れ目・眼精疲労は鍼灸で良くなる

眼精疲労専門ケア オアシス式

眼精疲労は鍼治療で良くなる

長時間のパソコン作業やスマホ操作、勉強やデスクワークによる目・頭・首・肩・背中の「こり・痛み」と「自律神経失調」から生じる心身の不調をスッキリ解消!


当院の眼精疲労治療の特徴】

オアシスはり灸治療院は、眼精疲労症状の中でも、非常にシビアな状態の患者さんを多く治療しています。30分スマホを見ることができない、目が辛くてパソコン画面を目ることが出来ない、朝起きがけから強い眼精疲労の症状がある、目の奥の痛みや頭痛で月に何度も鎮痛剤を飲む。

など、日常生活に支障を来し、仕事もままならない状態の眼精疲労など、時間は掛かるとは思いますが、改善し問題なく社会生活が送れるようになる方も多くいらっしゃいます。

眼精疲労の症状には複雑な要因が絡み合っている場合が多いので、私たちは「カウンセリング」「生活アドバイス」「メンタルケア」も重視しております。重度の眼精疲労でお悩みの方は、是非ご相談ください。


眼精疲労治療の概要

当院は、日常的な「疲れ目ケア」から、病院では改善が困難と言われるほどの「重度の眼精疲労」まで、目に関する専門的な鍼治療眼精疲労ケアを行っています。

また、眼精疲労は決して目だけの症状とは限りません。首肩背中のこりや自律神経に対してもアプローチします。さらに、視力改善効果も期待できますので、眼精疲労による視力低下でもご相談ください。

特殊外来としては、「シックハウス症候群」「シックハウス眼症」「化学物質過敏性眼症」のケアにも取り組んでおり、化学物質過敏症の方でも長時間滞在できる院内環境(ケミレス内装)を整えています。

当院は、開院から15年、延べ90,000件以上の眼精疲労治療経験を有しています。

眼精疲労・首肩こり・自律神経に特化した鍼治療

鍼がはじめてで不安がある患者様へ、以前鍼を受けて合わない経験をお持ちの方へ

当院の眼精疲労治療は、標準では治療効果の優れた「治療系鍼」を使用します。また、刺さない「ていしん療法(無痛)」をはじめ、美容鍼で使用するシリコンコーティングの刺激が少ない鍼(内出血しにくい優しい鍼)を選択することも可能です。

心地より痛みのない治療から、効果を最優先した「しっかり治療」まで、患者様に合わせた施術を行っております。目の専門治療の為に選び抜いた、鍼の素材、サイズ、太さを用意しております。

眼精疲労治療の鍼の種ていしん療法、療法

目の酷使による蓄積疲労で生じやすい眼精疲労三大疼痛のケア

これまでの一般的な治療では改善が難しい「①目の周囲」「②目の奥」「③後頭下筋群」の慢性的なこり感、不快感、圧迫感や痛み(眼精疲労三大疼痛)の治療を得意としています。

目の使い過ぎによって、視機能と関連する「眼輪筋」「目を動かす筋肉」「ピント調節筋(毛様体筋)」「瞼をコントロールする筋肉」「目線・視線を保持する筋肉」が、代償的に働くことで著しく負荷が掛かります。

その結果、目の周囲はもとより、目から離れた後頭部や首や肩、背中まで症状が波及することになります。

眼精疲労三大疼痛の図
眼球は身体の中でも、特に多くのエネルギーを必要とします。また、目の過活動により交感神経が高ぶり続けると末梢の血管は収支した状態となります。その結果、眼血流量が減少し、涙液の分泌も抑制され、エネルギー不足の状態となってしまいます。。

そのため、眼精疲労三大疼痛を改善するには、眼球関連筋の過緊張を緩和し、自律神経を調整することで、血流量を増大させることが治療の要となります。


当院は全国の医療機関の中でも早い時期から、目と自律神経の関連性に着目し、治療に取り組んでまいりました。

眼精疲労は目の症状だけにとどまらず、頭痛や耳鳴り、めまい、不眠、吐き気、食欲不振、手足のしびれ、首肩の過緊張、動悸、微熱、全身倦怠、うつ症状などを引き起こす場合があります。

そのため、当院を受診される方の多くは、様々な病院に行っても辛い症状が改善しない経験を有しています。中には内科からメンタルクリニックを勧められ、睡眠薬や精神安定剤を処方されるケースも多々あります。

そのような場合、当院が行っている「目と自律神経治療」「目を含めた総合治療」をお受けいただくと、良い体調を取り戻される患者様が少なくありません。

眼精疲労の蓄積により、疲労や痛みの悪循環が発生し、全身に様々な不快症状を生じることがありますが、多くの方が、「目」が原因であることに気が付いていないのです。当院は、眼精疲労起因の自律神経失調、「眼交感神亢進症」や「眼精疲労症候群」といった目と全身症状に対する総合的なアプローチも行っています、

オアシス式眼精疲労の実際

眼精疲労に対する鍼治療では、首・肩・背中に鍼治療を行った後、目の周りに鍼治療を行っていきます。置鍼(ちしん)といって、鍼をしたまま20分程度、仰向けの状態で休んで頂きます。

当院の眼精疲労治療は、東京、神奈川、千葉、埼玉はもとより静岡、関西方面、東北、北海道など遠方にお住まいの方にもお受け頂いています。

また、学生、デスクワーカー、執筆業、ITエンジニア、プログラマーやグラフィックデザイナー、スポーツ選手、医師・看護師など男性女性問わず、多くの職業の方の眼精疲労治療を行っています。


オアシス式眼精疲労鍼の特徴

当院の眼精疲労治療は、目にしっかりと鍼をします。目の周りだけでも12本~50本ほどの鍼を行い、治療時間も70分~90分と、ゆったりとした時間を取るのが特徴です。

原因不明の眼痛、ドライアイ、緑内障、ぶどう膜炎、網膜症など、様々な目の病気の治療に取り組んでいます。眼精疲労を同時に治療することで、眼病の進行予防や自然治癒を促します。

また、眼精疲労や目の痛みから、鎮痛剤や安定剤の服用を開始し、依存体質となってしまった方が、「減薬・断薬」を目標に当院で治療を受ける場合も多いです。(減薬・断薬は必ず医師の指示に従ってください。)



院長小宮の眼精疲労体験


眼精疲労が良くなれば人生が変わる、、、。
少々、大げさな表現ですが、ひどい疲れ目・眼精疲労が原因で、私のように日常生活に支障を来している人は少なくありません。実際に、眼精疲労で苦しむ人々の症状は、とても深刻です。眼精疲労は、気づかないうちに蓄積していき、徐々に私たちから気力や精神力を奪っていきます。


その結果、仕事や家事や勉強が思うように進まなかったり、気分が滅入ったりネガティブになったり、おおよそ日常生活に支障を来すようになります。

目は心の窓と言われます。ひとたび目の調子が悪くなると、その方の人生は、どんどん閉ざされてしまいます。

私自身は8歳の時からひどい眼精疲労に悩まされていました。これまでに、幾多の療法を試しましたが、結論から言って「重度の眼精疲労には鍼が最適」との確信を持っています。

当院の眼精疲労治療は、院長小宮が自らの体験の中から生み出した渾身の治療です。目を開けるのが困難な程の眼精疲労を解消し、見える喜びを再び取り戻してください。

また、家族や周囲の大切な人が、眼精疲労を抱えていたら、その苦しみに早く気づいてあげてください。

当院の眼精疲労治療をきっかけに、一人でも多くの方が眼精疲労を克服し、輝かしい未来に向かって新たな一歩を踏み出されることを願っています。

オアシスはり灸治療院のご案内

当院は池袋の隣、JR板橋駅東口徒歩30秒とアクセスの良い治療院です。また、当院は、女性鍼灸師が運営する治療院です。子育て中の女性スタッフもおりますので、女性特有の悩みなどもご相談ください。尚、男性スタッフ(院長の夫で鍼灸師)が1名おります。

鍼による眼精疲労治療の費用(税込)

初回 8,500円+2,500円(初診料) 合計11,000円

2回目以降 8,500円 眼精疲労治療は、目を中心に首肩の基本部位を合わせて治療する専門治療です。
基本部位以外に治療部位を追加する場合は追加料金がかかります。

・所要時間は70~90分。
・治療には使い捨ての鍼を使用。
・顔は刺激のない消毒液を使用。
・メイクやコンタクトはそのままでOK。
・未成年の方は親の同意が必要。

治療のご予約 TEL 03-5980-7511(予約制)

所在地 〒114-0023 東京都北区滝野川7-8-9日原ビル3階(JR埼京線板橋駅東口徒歩30秒)

当院の眼精疲労治療の流れ

  • 1,問診で症状を伺い、治療のための準備を行います。専用施術着もご用意しております。

  • 2,うつ伏せの状態で、背中・肩・首などに鍼治療を行います。

  • 3,次に仰向けになって頂き、目の周りを消毒します。

  • 4,目の周りのツボに鍼治療を行います。刺激を調整しながら優しい治療を行います。




急増する目の疲れ、眼精疲労(プロローグ)


社会のデジタル化・IT化の波が急加速しています。今や眼精疲労は国民病といっても過言ではありません。

子供から大人まで、疲れ目・眼精疲労を来す人が急増しています。この眼精疲労社会の中で、私たちは、どのように目をケアしていけばよいのでしょうか?

さて、この20年で、私たちの日常生活を取り巻く環境は、激変しました。一番はスマートフォンの急速な普及です。

電車に乗った時、乗客のほとんどがスマホを凝視ている光景は、今や珍しくはありません。

また、毎日明け方までゲームに熱中する若者や、SNSを常にチェックする大人など、あらゆる世代が目を酷使する時代です。

眼精疲労が怖いのは、決して症状が目の問題だけに留まらないことです。肩こりや頭痛はもちろん、眼精疲労から自律神経を失調する人が急増しています。

さらに、世界的な感染症の蔓延によって、動画配信、テレワーク、在宅ワーク、リモート事業、VRなど「新しい生活環境」が登場し、世の中が急速に変わろうとしています。

その結果、日本だけでなく世界中で「アイ・ストレイン(眼精疲労)」が社会問題になっています。

「眼精疲労のケア」は、新しい生活環境の「要」であり、最大の課題と言っても過言ではないでしょう。

1、眼精疲労の定義

 皆様は「眼精疲労」について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。目が疲れたと感じたり、・・は誰しもが経験する症状だと思います。はじめに「眼精疲労」を、現代医学的に定義します。

 一般的に、休息や睡眠を取ることで良くなる目の疲労は「疲れ目」、休息や睡眠を取っても改善しない目の疲労を「眼精疲労」と言い、両者は区別されます。また、眼精疲労は、目の症状だけでなく、身体にも様々な不調を来す慢性的な不定愁訴症候群(ふていしゅうそしょうこうぐん)です。

 つまり、眼精疲労は、目の疲れ・目の不具合を発端とした、全身の不定愁訴症候群と言えます。さらに、眼精疲労はメンタルケアも必要な場合があり、全人的な治療が求められます。

それゆえ、鍼灸が真価を発揮する分野なのです。

2、眼精疲労の典型的な症状


Aさん(30代男性 システムエンジニア)の例

 仕事は、PC作業を中心とした長時間のデスクワーク。夕方になると目の疲労感が強くなり、仕事に集中できなくなる。時々、目の奥がズキズキ痛んだり、頭が締め付けられるように痛くなる。首と肩がガチガチに凝っている。胃腸の調子も悪く、夜はよく眠れない。最近は、身体が疲れやすく、気分の落ち込みもある。

 目の痛みがひどい時は鎮痛剤でしのぎ、眠れない時は睡眠導入剤を飲む。首肩のこりに対しては、時々マッサージを受けている。心療内科で安定剤の処方を受けたが、服用を躊躇している。

 今の世の中、パソコンを使わない仕事を探すのは難しい。働かなくては生計を維持できない。

 私の鍼灸院には、このような患者さんの来院が、後を絶ちません。中には、諸々の体調不良の原因が、眼精疲労によるものだと気が付かずに生活している人も少なくありません。

3、これまでの眼精疲労ケア

 長年にわたり眼精疲労に悩まされている人の多くは、すでに色々な治療を経験しています。ツボ押しやマッサージをはじめ、サプリメントやビタミン剤。点眼薬や鎮痛剤など、メディアでも眼精疲労に良いとされる様々な療法が紹介されています。また、多くの眼科が、眼精疲労外来を開設しています。

 しかし、いずれも劇的な効果は得られないような印象があります。さらに、患者さんの症状が多岐にわたる場合、様々な病院を転々とします。

目が痛ければ眼科へ、頭が痛ければ脳外科へ、めまいがすれば耳鼻科へ、首肩が辛ければ整形外科へ、原因が分からず心療内科を受診する場合もあります。

このように、眼精疲労の治療に出会えていない患者さん(眼精疲労難民)は、少なくありません。


疲れ目、眼精疲労の症状と原因

眼精疲労の症状としてよく言われるものは、 目が重苦しい・腫れぼったい感じがする 、目の奥が痛い、焦点が合わない、物が二重に見える、瞼が下がってくる、瞼が痙攣する、肩こり・首筋のこりがひどい、後頭部や側頭部が重い、頭痛・偏頭痛をよく起こす、目のまわり・おでこに違和感がある、物事に集中できない、などの挙げられます。

眼精疲労の原因としてよく言われるものは、 勉強などでの目の酷使や 長時間のパソコン作業、 ドライアイ、屈折異常(遠視、老視、強度近視・乱視、屈折矯正手術による過矯正、度数の合っていないメガネ・コンタクトレンズ)、不同視(左右の目の度数が大きく異なる状態)、緑内障、黄斑変性症や眼底出血後の視覚異常、副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎・蓄膿症)、生理前症候群、脳の病気、ストレスなどが挙げられます。

眼精疲労は複合的な原因が問題

重度の眼精疲労の原因は、一つではないことが多くあります。また、思わぬ原因で眼精疲労を生じている場合があります。

例えば、度数の合わないメガネやコンタクトレンズを長期間使い続けてしうまことで起こる眼精疲労です。さらに、まさかと思うような原因もあります。

当院では「シックハウス眼症」を治療するケースも多く、これは新築の住居に引っ越したり、家をリフォームしたことを契機に起こることが多く、建材から揮発する化学物質により、目の粘膜が刺激を受け、涙液分泌減少やアレルギー性結膜炎が引き起こされます。

また、神経症状としてピント調節障害、眼球の圧迫痛、眼球運動障害などを来すことで眼精疲労になる場合です。このシックハウス眼症は気づくのが難しく、通常の病院では見逃されてしまうことの多い症状です。当院はシックハウス眼症のケアも専門的に行っております。

眼精疲労の原因

◆調節性眼精疲労とは(視機能)

目が霞む、焦点が合わなくなる、物が二重に見えるなどの症状が特徴です。これはピント調節機能が低下することで起こる症状ですが、その最たるものが老眼です。

ただし、最近では若者の間で、スマホを見続けることで起こる「スマホ老眼」なども見受けられます。 元々、強度の近視、遠視や乱視、不同視(ガチャ目)があると、調節性の眼精疲労は起こりやすくなります。また、度数が強すぎる眼鏡やコンタクトレンズの常用、レーシックによる過矯正の状態では、近用作業において過度なピント調整が必要となるため眼精疲労になりやすいといえます。

近年、眼鏡やコンタクトレンズの量販店などで、簡易検査のみでレンズを作成し、度数が強すぎる眼鏡やコンタクトを知らづ知らづのうちに使い続け、強い眼精疲労の症状を訴えるケースが増えています。さらにレーシック手術による過矯正の問題は深刻です。


◆眼筋性眼精疲労とは(近くを凝視、にらめっこ眼症)外斜視・内斜視、隠れ斜位に注意

近くに焦点を合わせるときは輻輳(ふくそう)といって両目を内側に寄せることとなります。眼球や目の周りがジーン、またはジン・ジンと痛くなるのが特徴です。パソコンを長時間にわたり見るなどの作業をしている人に多い症状です。

集中するあまり、目の周りの筋肉の緊張が続くと、筋疲労や浮腫を生じます。斜視などの眼位の異常があると症状が強くでる場合があります。外斜視があると、目に力を入れないと物が二重に見えるなど、自然な両眼視ができず眼精疲労を起こしやすいからです。

◆神経性眼精疲労とは(三叉神経過敏
目の奥がズキン・ズキンと痛むのが特徴です。痛み方は頭痛と似ていますが、主に片眼性で、目の奥で起こります。

目の奥には、眼動脈や視神経、三又神経などが骨と骨の狭い隙間に密集して走行しています。痛みが強い場合は群発頭痛といった診断を受ける場合がありますが、眼精疲労からも起こる症状です。

◆症候性眼精疲労(目に病気があるひとは目が疲れやすい)

目の病気は、ドライアイ、眼瞼痙攣、円錐角膜、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、黄斑変性症、網膜症など様々です。

また、膠原病や甲状腺の病気でも目に炎症が起きたり、目が乾いたりすることがあるので、眼精疲労のケアと共に、病気の治療が必要です。

◆精神性眼精疲労(ストレスや鬱病)

瞼が下がってくる、焦点が合わない、光がまぶしく感じるなどの症状が特徴です。目を酷使していなくても、強い精神的なストレスに晒されることで、眼精疲労と同様の症状が起こることがあります。

病院では異常なしと言われることも多く、その症状は多岐に渡ります。 その他、眼精疲労の原因

◆アジー瞳孔や瞳孔障害

近くを見るときに輻輳反射が起こると説明しましたが、輻輳には「目を寄せる」という機能と、もうひとつの作用があります。それは「瞳孔を収縮させる」という機能です。

近くにピントを合わせる際に、水晶体(眼内レンズ)は厚みを増します。すると、視界の周辺に歪みが生じるため、瞳孔が広がっていると近くの物は歪んで見えてしまいます。これを防ぐために、瞳孔は近くを見るときに自動的に収縮します。

そのため、瞳孔に障害があると、目は疲れやすくなります。瞳孔障害は、交通事故やコンタクトスポーツによる頭・頸部外傷や眼外傷、また自律神経失調症、薬の副作用などで起こります。



◆頸椎捻挫による眼瞼下垂

車の追突事故によってムチ打ち症になった方が、しばらくすると瞼が下がってくる眼瞼下垂の症状を来す場合があります。 これは、頸部から上瞼(ミューラー筋)に接続する自律神経(交感神経)が障害されておこる症状です。

眼瞼下垂があると眼精疲労もひどく、首や肩もこりやすくなります。

では、なぜ眼精疲労は頭痛、肩こりといった随伴症状を伴うのでしょうか

近くの物を集中して'見'続けることを「凝視」と言います。私たちは日常的に、デスクワーク、パソコン作業、携帯やスマホの操作、長時間の読書やテレビ鑑賞、編み物など、知らず知らずのうちに目を酷使しています。

眼精疲労を訴える方の多くが同時に、首や肩のコリを感じています。'目'を使えば'肩'が凝ると昔から言われていますが、私たちは「眼精疲労」と「首・肩こり」を一連の病態として着目し、当院独自の総合的な治療を行っています。


近視作業に直接かかわる筋肉

近くの物に焦点を合わせ続けるためには、5つの筋肉(運動神経、副交感神経)を収縮し続ける必要があります。

(1)毛様体筋(動眼神経)

水晶体(眼内のレンズ)を収縮させて近くにピントを合わせる。毛様体筋が疲労すると焦点があわない、ぼやけて見える、小さい文字が見えずらい等の症状となる。 老眼は水晶体が硬化するとともに、、毛様体筋の作用が弱まることで起こります。

(2)眼外筋(外転神経、滑車神経、動眼神経)

両目を内側に寄せて近くの物を両眼視する。目を動かして視点を瞬時に切り替える。動眼神経に異常を生じると、物が二重に見える、目が動かしづらい等の症状となる。

(3)上眼瞼挙筋(動眼神経)

瞼を拳上・固定したり、瞬きを抑制して視界を物に集中させる。上眼検挙筋が疲労すると、瞼が下がってくる、目を開けていられない等の症状を呈する。

(4)眼輪筋(顔面神経)
瞬きによって涙液分泌を促進して目の乾燥を防ぐ。瞼の開き具合を調整しすることでピントの補正や光量の調整を行う。(目を集中させるとき眼輪筋は収縮(目を細める)する傾向にある。)

(5)瞳孔括約筋(動眼神経)
近くの物をピントを合わせるには、虹彩(こうさい)を縮め縮瞳し、光の量を調整する必要があります。瞳孔の反応が悪くなると、ピントがずれたり、まぶしさを感じます。特にパソコン作業では問題となります。

また、向精神薬の中には瞳孔括約筋の反応に影響を与える副作用がある場合があり、そのためにまぶしさや眼精疲労を生じる場合があります。

近見作業と連動して働く首・肩の筋肉

人間の身体は、ある特定の動作を行うさい、様々な筋肉が連動・共同して働きます。それは物を集中してみるという動作においても例外ではありません。

また、筋肉は手や足などを動かすという他に、身体の1部位を固定し続ける(同じ姿勢を保つ)時にも働いています。

無意識のことが多いのですが、私たちは視点を物に集中させるために、同時に首・肩の筋肉を収縮させています。

これは、目・首・肩の筋連動作用といえます。(5)頭半挙筋 (6)板状筋 (7)肩甲挙筋 (8)胸鎖乳突筋 (9)僧帽筋 などです。さらに、深層には後頭下筋があり、これらは眼位を固定し、一点を集中してみる時に強く緊張する筋肉です。一番奥にある細かい筋肉ですので、指圧やマッサージなどの手技で直接アプローチが困難な部位です。

実は、この後頭下筋を緩めることが、眼精疲労を回復させる重要なポイントです。



眼精疲労の悪循環

顔面に分布する三又神経という感覚神経(脳へ筋肉の情報を送る)は、筋肉の疲労度合やダメージレベルを「疲労感や痛み」として脳へ伝える役割をはたしています。(疲労物質が神経を刺激する。)

常に筋肉の状態をモニタリングしており、異常な状態(オーバーユース)が生じた場合は「痛み」などの感覚刺激により、休息(抑制反応)を取らせるよう働きます。

つまり、疲労感や痛みは身体からの警告ともいえるのです。

ですから、これらを無視してさらに目を酷使し続けると重症化をまねくことがあります。

 


眼精疲労の解消には、鍼治療が効果的

Tさん(男性)※は、10年間、目の疲れに悩まされてきなグラフィックデザイナーです。 目の鍼治療を受けた途端、目の周りがスッキリして、長い間肩にのしかかっていた重石が いっぺんに無くなった。

翌日も、これまでに感じたことのない清々しい目覚めだったと、 受けた御本人が驚くほど感動しておりました。

目の周りに鍼をうつ、という話だけ聞くと怖い、痛そうというイメージを持たれる方が多いと 思います。

しかし、目の周りに鍼をさしても、眼球組織を一切傷つけることはありません。 疲れ目の目薬では、目の周りの筋肉疲労に対する効果は限定的です。また、マッサージでは疲労が蓄積した 筋肉の深部にアプローチすることはできません。

鍼のみが、緊張し疲労物質がたまった筋肉の深部に、ピンポイントでアプローチできるのです。 鍼治療はその特性を生かし、目の機能をつかさどる筋肉の疲労を緩和し 眼球周辺の血流を増進することで疲労物質を排出します。

慢性疲労、自律神経失調症は目の鍼治療を受けることで解消することが多い

頭痛、首の痛み、肩こり、背中の痛みは、眼精疲労が原因である場合が多く、 上半身全体の複合的な疲労から、いわゆる慢性疲労・自律神経失調症を併発する方が増えています。

特に、毎日のパソコン作業が必要な仕事に従事している方は要注意です。

Kさん※は、パソコンの入力作業を毎日8時間行う仕事に就きましたが、 仕事をはじめて3か月が経ったころ、疲れているのに夜寝つけない、体が重くて朝起きれない、午前中は疲労感で体が動かない、という症状で、とうとう会社に出勤できなくなりました。 整形外科や整骨院で、肩こりの治療を受けていましが一向に良くなりませんでした。 その症状が目の疲労から来ていることを御本人自身が気づいていなかったのです。

当院で目の治療を4回受け、会社に復帰することが出来ました。 眼精疲労により、身体の痛み、胃痛や食欲不振、便秘などが起こることがあります。

さらに進行すると、イライラや不安感、抑うつといった症状へ発展することもあります。

遠視・老眼は眼精疲労の大きな原因

遠視は、度数が強すぎて、遠くにも近くにも焦点が合わない状態です。 子供のころから遠視という人もいれば、病気や何らかの目の治療によって遠視になってしまう場合もあります。

また、老眼とは自動フォーカスの役目を果している水晶体の機能が老化によって 衰え、近くのものが見えにくくなる状態をいいます。多くの方が45歳を超えるぐらいから老眼を自覚するようになります。 鍼治療によって水晶体の機能、及び目の筋肉の活性化させることで、遠視や老眼から生じる 眼精疲労を解消できる可能性が充分にあります。

治療効果の持続期間 (眼精疲労ケア・サポート)

治療の効果には個人差がありますが、早い人は目の鍼を抜いた直後から、視界がクリアになり、目の周囲が軽くなるとい実感が得られます。通常は、治療から数時間後に効果を実感し、翌朝には目の疲労感が解消しているというケースが多いです。

ただ、治療後、普段通り目を酷使してしまうと、数日後には効果が薄れ、元の眼精疲労の状態に戻ってしまいます。ですから、ある程度の期間は治療を継続していただき、生活習慣の改善などを含めて、眼精疲労の治療に取り組んで頂く必要がります。

概ね、一週間に一度、4~5回ぐらい継続して治療をお受けいただくのがおススメです。蓄積した眼精疲労がある程度軽減すると、あとは治療間隔をあけても大丈夫です。中には鍼の刺激がとても苦手で標準的な治療を行えない場合があります。このような場合は、少ない刺激で、回数を重ねていきます。

尚、4~5回ぐらい治療を受けても、あまり効果が得られない場合もあります。特に、目の痛みが強い場合、また自律神経を失調した状態であったり、一日中パソコン作業をしているなどの場合は、治療期間は長くなります。 尚、効果には個人差があります。

補足事項

※治療後はりをうったところが内出血するとがあります。内出血は通常2~3日程度で治りますが、内出血が強い場合には、消えるまでに2週間程度かかる場合があります。 ※治療後の生活制限は特にありません。 ※眼疾患を抱えている方は眼科専門医による治療と伴に鍼治療をお受け頂くことが可能です。

睡眠専門鍼灸