メニエール病は内リンパ水腫とも呼ばれ、内耳の循環障害により起こります。 当院では鍼やマッサージにより内耳循環を改善する治療を行っています。

メニエール病に対する鍼治療

メニエール病の症状は、吐き気を伴うほどの回転性のめまいが長時間持続する、非常に辛いものです。メニエール病の方の多くは、めまい発作の前後で首肩の強いコリを生じます。また、疲労やストレスの蓄積により首肩が異常にコルことで、メニエール病の症状を再発する場合が少なくありません。

当院では耳の治療と伴に、首肩のコリに着目し、耳首肩の治療を基本として、全身的な治療を行っています。鍼治療は非常に効果的ですが、必要に応じて頸椎アジャスト(脳脊髄液還流促進)、首肩のリンパ疎通を行います。

◆メニエール病に対する治療の流れ(所要50分~60分)
(1) 問診・触診
(2) うつ伏せ位で頸・肩・背中・(手足)への鍼治療
(3) 鍼の刺激を緩和するためのマッサージ
(4) 仰向け、又は横向きで頚部・耳回り・頭部への鍼治療
(5) 必要に応じて頚部・耳部のリンパ疎通

※当院の治療は個々の症状に合わせて治療を行う完全オーダーメード治療ですので 上記の治療の流れは一般的な例です。

◆メニエール病に対する治療費用・・・1回7,000円
初回は別途、初診料2,500円がかかります。
※治療は予約制です。(TEL 03-5980-7511)

◆メニエール病 (メニエル病)とは
めまい、耳鳴り、難聴を発作的に繰り返す症状が特徴で、内耳のリンパ液の産生量と吸収量のバランスが崩れることにより起こると考えられています。原因は不明のことが多く、内耳の代謝障害、血流障害、自律神経障害、自己免疫疾患の関与が疑われます。30代から50代の働き盛りの男女に多く、ストレスの多い社会では患者数が増加傾向にあるといわれています。
・おもに回転性のめまいが特徴です。吐き気を伴う場合があります。
・めまいは、数時間から数日といった長期間にわたり続くことがあります。
・キーン、ガンガンなど様々な耳鳴り、耳の閉塞感を伴う場合があります。
・難聴・・・発作には低音領域が聞き取りにくくなる場合が多くあります。

メニエール病の診断基準 【旧厚生省メニエール病調査研究班】
1. 回転性めまい発作を反復すること
・めまいは一般に特別の誘因なく発来し、嘔気、嘔吐を伴い、数分ないし数時間持続する
・発作の中には「回転性」めまいでない場合もある
・発作中は水平回旋混合性の自発眼振をみることが多い
・反復性の確認されない初回発作では、めまいを伴う突発性難聴と十分鑑別されなければならない。

2. 耳鳴、難聴などの蝸牛症状が反復、消長すること
・耳鳴、難聴の両方またはいずれかの変動に伴いめまい発作をきたすことが多い
・耳閉塞感や強い音に対する過敏性を訴える例も多い
・聴力検査では、著明な中・低音部閾値変動や音の大きさの補充現象陽性を呈することが多い
・片耳罹患を原則とするが両耳の場合もみられる 。

3. 1,2の症候をきたす中枢神経疾患、ならびに原因既知のめまい、難聴を主訴とする疾患が除外できる
・これらの疾患を除外するためには、問診、一般神経学的検査、平衡機能検査、聴力検査などを含む専門的な臨床検査を行い、ときには経過観察が必要な場合もある ~診断基準~ 確実例 1,2,3の全条件を満たすもの 疑い例 1と3 または2と3の条件を満たすもの。