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不眠症・睡眠障害の鍼治療

今、再び鍼灸治療が注目を浴びています。2023年11月19日(日)にNHKで鍼灸の番組「鍼灸のチカラ」が放送されました。今回の放送では頭痛や息切れがテーマになっています。こちらでは、そこで当院が行っている睡眠鍼灸についてご紹介です。まずは当院の患者さんの体験例です。

Aさん 20代男性

3~4年ぐらい前から寝つきが非常に悪く、寝床に入っても1~2時間は寝れないことが多くなった。寝ても全く寝た気がせず、途中で起きたりもする。日中でも眠気が強く困っている。

思い当たる原因は無く、病院に行っても特に異常もない。睡眠薬の服用はしていない。入眠障害、中途覚醒、熟眠障害に当てはまります。当院では、頭鍼治療を行いました。

鍼治療後の実際の患者さんからの声です↓

「治療中は鍼の痛みも全くなく、リラックスして受けれた。院の空間も静かで居心地はよかったです。治療後は眠気と首肩の軽さがすごかったです。いつもより寝つけがよく、途中で起きなかったです。 治療後1週間は入眠がよかったですが、また少し戻った感じがあるので、継続して受けに行きます。」

睡眠や頭痛にお困りの方、ぜひ当院の治療を受けてみてください!ご予約TEL 03-5980-7511まで。当院が行っている睡眠鍼灸のスタンダードコースでは、首、肩、頭に鍼を打ちます。睡眠だけでなく、首肩のコリや頭痛にも効果があります。

皆さんは睡眠についてどのくらい関心がありますか?

日本は睡眠の時間が短い国と言われています。皆さんは、大体何時間ぐらい睡眠時間を確保できていますか?

よく「〇時間寝るといいです」と見たり聞いたりしませんか?

睡眠に関しては個人差があるので自分にあっった睡眠時間を見つけましょう。

平日は仕事が忙しくて睡眠時間を確保できなくて休日にいっぱい寝たりしていませんか?

日頃から睡眠不足でたまった睡眠負債は休日でたくさん寝ても返済できません。

なので、日々より良い睡眠が取れるように、睡眠の質をあげていきましょう。

睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けれらます。

入眠したら最初はノンレム睡眠になります。大体60分ぐらいと言われています。その後レム睡眠に移行します。大体30分ぐらいと言われています。このノンレム睡眠とレム睡眠を合わせて90分で1サイクルとなっています。

睡眠の質は最初の90分で決まると言われています。最初の90分をしっかり深く眠ることができれば、最良の睡眠が取れます!

睡眠障害には主に4つのタイプに分けられます。

①入眠障害:寝床に入っても寝つけない、眠りに付くのに30分~1時間以上かかり、それを苦痛と感じる状態。不眠症の訴えで最も多く、不安や緊張が強いときにおこりやすい

②中途覚醒:睡眠中に何度も目が覚めて、その後なかなか寝つけない状態。日本人の不眠で最も多いタイプといわれています

③早朝覚醒:自分の望む起床時刻よりも2時間以上早く目覚めてしまう状態。高齢者やうつ病患者さんによく見られます。

④熟眠障害:睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られない、眠りが浅い状態。

みなさんはどれに当てはまりますか?

当院ではどの睡眠不足の状態にも対応できるよう治療を行っていきます。

治療内容

当院ではスタンダードコースを準備しております。スタンダードコースは首肩の鍼治療と頭の鍼治療を行います。以下、スタンダードコースのご案内です。尚、治療は症状に応じてオーダーメードで行います。

①問診

まずお体の状態と睡眠のことについてお聞きします。

②治療(うつ伏せ)

問診のあとは治療に移ります。最初はうつ伏せになり、首肩の鍼治療を行います。その際足首と背中にホットパックを置きます。リラックスして治療をお受けください。

首肩に鍼を打った後5分~10分ほど鍼を置きます。その間に足の裏にある「失眠」というツボなどにお灸をします。

③治療(仰向け)

次に仰向けになります。その後、首肩頭のマッサージを行います。首肩頭のマッサージ終了後、目元にホットパックを置き、前腕と下腿のマッサージを行います。

マッサージ終了後、頭に20本ほど鍼を打っていきます。

「神庭(しんてい)」と「百会(ひゃくえ)」というツボに鍼通電を行います。微弱電流となりますので、感じるか感じないか程度の電気を流していきます。大体10分程になります

電気を流している間、腕にある「外関(がいかん)」もしくは「内関(ないかん)」に鍼、足にある「太衝(たいしょう)」にお灸をしていきます。鍼の刺激が苦手な場合は手足のマッサージを行います。

鍼通電が終わったあと、鍼を抜きます。その後頭のマッサージを行います。

④終了

以上で治療は終わりになります。時間は60分ほどになります。

初めて鍼を受ける方や、鍼を受けるのが久しぶりの方は、治療後に少し重だるくなったりしますが、数時間でなくなりますのでご安心ください。

睡眠について

睡眠は、生命にとって欠くことの出来ないプロセスです。私たちは、およそ人生の3分の1を睡眠に費やしています。睡眠は、私たちの心身の平穏を維持し、健康寿命を伸ばす、生命の源(みなもと)と言っても過言ではありません。

一方で、国民の5人に1人が何らかの睡眠障害を抱えていると言われています。睡眠の質は、年齢とともに低下していきます。また、10代、20代の若者にも、近年のデジタルストレスなどにより、不眠症や睡眠障害が急増していると言われています。

慢性的な睡眠不足は生活の質を低下させ、病気のリスクを上昇させます。

例えば、睡眠不足は、仕事の生産性や勉強の効率を低下させ、注意力が散漫となるため、危機回避能力低下させます。イライラしたり、無気力になり、周囲の人間関係にも悪影響が出てしまうことがあります。良質な睡眠は、人生の幸福のバロメーターです。睡眠を改善すれば、人生が変わるかもしれません。


まずは知っておきたい睡眠の基礎知識

以下は、睡眠に関する雑学的な基礎知識です。若干、医学的な内容になっておりますが、よく眠れるようになるヒントが散りばめられています。

睡眠負債(すいみんふさい)

睡眠不足が蓄積していく状態を睡眠負債と呼びます。しかし、どんなに寝ても睡眠量は溜まる事はないので、残念ながら睡眠の貯金はできません。つまり一日一日の安定した睡眠リズムの継続が大事です。

一般的な睡眠推奨時間は7時間と言われていますが、個人個人にとって必要な睡眠時間は異なります。まずは「自分に適した睡眠時間」を知ることが大切です。

自分に合った睡眠習慣は?

睡眠習慣には、後にも述べますが、個人で異なる体内時計が大きく関与しています。皆さんも、自分が「朝型人間なのか?夜型人間なのか?」を自覚する機会は少なくないと思います。朝型か夜型かは、数百の遺伝子が関与しており、いわば改編が難しい体質的なものとなっています。これはクロノタイプと呼びます。

ですから、自分の睡眠体質を踏まえたうえで、正しい睡眠習慣を身につけることが、睡眠障害改善の糸口となります。

眠らないと人はどうなる?

睡眠には「身体組織の修復」「脳の掃除(代謝)」「記憶の整理」「脳の休息」「免疫強化」など様々な働きがあり、それらは睡眠中になされるため、眠らないと10日で脳にダメージが生じると言われています。

睡眠サイクル

1回の睡眠サイクルは90分程です。入眠時は、まもなくして、約60分のノンレム睡眠(ステージ1,2,3)に移行します。その後、30分のレム睡眠が起こり、再びノンレム睡眠に移行します。この90分のクールを、1回の睡眠中に4回~6回繰り返します。朝に向かって、徐々にレム睡眠の割合が大きくなり、より覚醒しやすい状態になります。これには、副腎皮質から分泌されるコルチゾール(交感神経を鼓舞)が朝方から増加してくる睡眠の生理現象が関与しています。これは、目覚ましホルモンとも呼ばれます。

ノンレム睡眠の3レベル

ノンレム睡眠は、眠りの深さによってステージ1~3に分類されます。ステージ3(デルタ波領域)は、最も深い眠りの状態で、最も脳が休息を取れる時間です。睡眠ステージ3では、組織の修復、免疫系の整備、身体の成長が助長されます。後述する成長ホルモンが多く分泌されるのも睡眠ステージ3です。

  • Lv1,浅い眠り 入眠前のアルファ波(覚醒閉眼時)が消失、振れ幅の小さい脳波
  • Lv2.中間眠り 紡錘波(12ヘルツ~14ヘルツで1秒程度続く)
  • Lv3,深い眠り(2回目以降は割合が少なくなる)デルタ波  (1~4ヘルツ前後の脳波)

ノンレム睡眠中の脳の動き

脳の神経細胞同士の不要な繋がり(ニューロン・ネットワーク)が解除され、記憶の再構築と強化が行われます。体温、血圧、心拍数は低下し、筋緊張は緩やかな状態となります。起きているときに酷使される左側頭葉(言語中枢)や左前頭葉の活動が特に低下します。成長ホルモンの分泌が増加します。

レム睡眠中の脳の働き

身体は休んでいるけれど、脳は部分的に働いてる状態です。覚醒の状態に近く、目が覚めやすい浅い眠りの状態と言えます。レム睡眠中は、高速眼球運動(睡眠中に眼球が小刻みに動く)が起こります。理性をコントロールする前頭前野の活動が低下、視覚連合野、感情系統の扁桃体が活発化、大脳辺縁系の海馬が活動し記憶の整理が行われます。体温、血圧、心拍数は上昇傾向となり、筋緊張は著しく低下した状態です。

2018年8月25日、筑波大学からレム睡眠に関する大変興味深い研究結果がプレスリリースされました。

レム睡眠中に大脳皮質の毛細血管血流量が増大し、脳細胞の代謝が活発に行われているという事がマウスの実験から明らかになりました。このレム睡眠中の大脳皮質血流増加作用は、覚醒中やノンレム睡眠時と比べて、大幅に上昇しているということでした。

これまで、レム睡眠の役割は謎に包まれている部分が多かったのですが、脳血流増進により、脳細胞に酸素と栄養を運び、老廃物を回収するという脳細胞の代謝に大きく関与している可能性が示唆されました。

睡眠と体温の関係

眠る準備が整ってから、スムーズな睡眠に入るには、ここち良い睡眠環境が大切です。皆様も、室内の温度、パジャマ、寝具、照明など様々な工夫を凝らしていると思いますが、それらを考える上で重要なのが「睡眠と体温」の関係です。

医学的に人の体温は、表層の「皮膚温」と深層の「深部体温」に分類されます。皮膚温は外気温の影響を受け、手足など身体の末端ほど冷たくなる傾向があります。

一方、深部体温は、周囲の温度の影響を受けにくいので、核心温度・中枢温度とも呼ばれ、体内組織、内臓や脳の温度を示しています。この深部温度が睡眠と大きく関係しています。

一般的に、日中の深部体温(脳や臓器の温度)は37度前後をキープしていますが、夜9時頃から下がり始めます。入眠前にさらに下がり、深部体温は寝ている間が1番低くなります。一方、皮膚温入眠前から上昇することで深部体温は低下(表裏の関係)し、入眠にとって最適な体温調節が起こることで、スムーズな眠りへと入ることが可能になります。

このように深部体温は、皮膚の表面から熱が放熱される過程で低下しますので、部屋温度が低すぎると皮膚温が上昇しないため、睡眠に必要な深部体温が得られなくなってしまいます。

睡眠中枢と覚醒中枢のシーソー

睡眠と覚醒には2つの物資の拮抗(シーソー)が関与しています。睡眠の誘引には、体内の細胞でつくられるアデノシンの量(睡眠圧)が関係しています。 一方、覚醒の誘因には視床下部でつくられるオレキシンの量が関係しています。

つまり、アデノシンが増えてくると眠くなり、オレキシンが増えると脳は活発になり起きている状態を維持できます。近年、このオレキシンというホルモンに注目が集まっており、このオレキシンの働きを抑制すれば眠くなるという生理作用に着目して開発されたのが、オレキシン受容体拮抗薬です。医薬品としてデエビゴ、ベルソムラなどがありますが、従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬に比べて依存性のリスクが低いと言われています。

そして、皆様の睡眠にも関係してくるアデノシンという体内物質。アデノシンは身体活動により、疲れてくると生産量が多くなり、脳にアデノシンが蓄積してくると睡眠が誘発されます。

コーヒー、紅茶やお茶に含まれるカフェインは、アデノシン受容体に結合することで、アデノシン自体が結合するのを阻害するため、眠気を感じにくくなります。

睡眠圧について なぜ、人は眠くなるのか?

上記で述べたように、私たちは、起きている間に、「アデノシン」という化学物質が脳内に蓄積されていくことが、最近の研究で分かってきました。体内のアデノシンが増えてくると自然と眠気を感じ、さらにアデノシンの量が増えていくと眠りたい欲求に強く駆られるようになります。この現象が「睡眠圧(眠くなる圧)」と呼ばれるものです。脳内に蓄積された睡眠圧(多量のアデノシン)は、大人の場合、8時間ほど眠れば一掃されますが、体内に残っていると、日中でも「何だか眠い」という感覚が続いてしまいます。この起きている間に、アデノシンが脳内に蓄積されて、眠くなる生理現象は、「スニップスのリン酸化」と呼ばれています。

成長ホルモン(言葉がややこしいのですが)

成長ホルモンは子供だけのものではく、大人になっても出続けており、日々の細胞ダメージを修復する作用を持つ、重要なホルモンです。

成長ホルモンは、深睡眠ステージ3になると、脳の下垂体から分泌されます。つまり、寝入ってから30~60分で分泌が最も盛んになります。

成長ホルモンは、様々な役割を持っていますが、重要なのが身体・細胞の修復、新陳代謝の促進で、病気や怪我の創傷治癒に関与しています。ちなみに「若返りホルモン」とも呼ばれ、骨密度の維持、皮膚の新陳代謝、脂肪の軽減などの働きを持ち、アンチエイジングには欠かせないホルモンでもあります。

30歳を境に成長ホルモンの分泌は減っていきます。そのため、質の良い睡眠をとり分泌を高めることが大切です。後述するメラトニンは睡眠を促すだけでなく、成長ホルモンの分泌を促す役割もあります。

体内時計(概日リズム)

体内時計は、細胞のすべてに備わっています。視交叉上核には、マスタークロックがあり、このマスタークロックが全ての細胞のタイマーを調節していると言われています。

実は、人間の体内時計は、ピッタリ24時間周期ではなく、平均で24時間12分と若干のズレがあると言われていますそのため、ズレた時計のまま過ごしていると、どんどん眠くなる時間が遅くなってしまいます。体内時計の最も重要な点は、朝に日の光をあびるとリセットされる(約12分のズレを補正される)点です。

但し、夜に強い光を浴びてしまうと、時計の針が1~2時間ほど巻き戻されてしまい、気づかないうちに入眠に支障が出て、夜更かし体質になってしまう可能性があります。これは、体内時計が、光に反応することで分泌が調節されるメラトニンというホルモン(後述)の影響下にあるためです。

体内時計(マスタークロック)のスイッチは青い光

私たちが普段感じている光(太陽光や人工光)は、それぞれ周波数の異なる7つの色彩光が合わさったものです。そのうち、青色の光は波長が380~500nm(ナノメートル)と短く、紫外線などに近い可視光線です。このブルーライトが、目の網膜に存在する第4の視細胞から視交叉上核にあるマスタークロックを調節していると言わています。

ですから、なるべく朝の時間に、太陽光(太陽光に近い光)を浴びることが、睡眠サイクルを適正化するために必要となります。

メラトニン(睡眠の誘発)

メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、体内時計からの指令のもと睡眠を誘発する作用があります。いわば、砂時計の「砂」の役割を果たしており、砂が溜まってくると眠気が増大する仕組みとなています

メラトニンの分泌は、主に光によって調節され、朝に光を浴びると体内時計からの信号で分泌が止まり、目覚めてから14~16時間ぐらい経過すると体内時計からの指令が出て、再び分泌され、身体が眠る準備をはじめます。年齢とともにメラトニンの分泌量が減り、分泌の開始時間も早まるため、早寝早起きになりやすくなります。このメラトニンは、セロトニンと言う物質と密接な関係を有しています。

コルチゾール

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種で、交感神経を高める働きを有しています。血糖値と血圧を上げて起床の準備をする働きがあり、夜明けが近づくと増加します。コルチゾールの分泌は、起きてからすぐに活動できるように血糖値と血圧を高めて、副交感神経優位から交感神経優位へと身体を誘導し、朝起きるための準備を体内でしています。

リンパティック(睡眠時、脳脊髄液還流増大による脳内代謝促進)

準備中

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